1.令和7年度の任意継続被保険者の標準報酬月額の上限、改定
全国健康保険協会(以下「協会けんぽ」)の任意継続被保険者の標準報酬月額は、健康保険法により、次の1.2.のうち、いずれか少ない額とされている。
- 資格を喪失した時の標準報酬月額
- 前年(1月から3月までの標準報酬月額については、前々年)の9月30日時点における全ての協会けんぽの被保険者の標準報酬月額の平均額を標準報酬月額の基礎となる報酬月額とみなしたときの標準報酬月額
このため、毎年度2.の額が、任意継続被保険者の標準報酬月額の上限となるが、その2.の額が、令和7年度においては「32万円」(令和6年度の30万円から2万円引き上げ)になるとのこと。
協会けんぽの任意継続被保険者の中には、納付する保険料額、傷病手当金・出産手当金の額が変更される(いずれも金額がアップされる)ことが考えられる。
詳しくは、下記よりご確認ください。
<厚生労働省:令和7年度の任意継続被保険者の標準報酬月額の上限について>
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g1/r6-12/61210_01/
2.令和6年春闘、年末一時金(第3回最終)、額・月数ともにいずれも昨年同時期実績を上回る
令和6年12月6日、日本労働組合総連合会(以下「連合」)が、「年末一時金(第3回・最終)、有期・短時間・契約等年末一時金回答集計」(2024年春闘)」が公表した。
年末一時金(第3回最終)については、組合員一人あたりの加重平均で、額は741,142円(昨年同時期738,017円)、月数は2.47月(同2.38月)となり、いずれも昨年同時期実績と比較して上回っているとのこと。
詳しくは、下記よりご確認ください。
<日本労働組合総連合会:(2024年春闘)「年末一時金(第3回・最終)、有期・短時間・契約等年末一時金回答集計(2024年12月4日集計、12月6日公表)」>
- プレスリリース…https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/roudou/shuntou/2024/yokyu_kaito/kaito/nenmatsu/press_release_20241206.pdf?1793
- 年末一時金(第3回・最終)回答集計結果…https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/roudou/shuntou/2024/yokyu_kaito/kaito/nenmatsu/ichiji_03.pdf?1793
- 有期・短時間・契約等年末一時金回答集計結果(短時間労働者)…https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/roudou/shuntou/2024/yokyu_kaito/kaito/nenmatsu/tanki_01.pdf?1793
- 有期・短時間・契約等年末一時金回答集計結果(契約社員)…https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/roudou/shuntou/2024/yokyu_kaito/kaito/nenmatsu/keiyaku_01.pdf?1793
3.個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金の上限の引き上げについて
政府・与党は、個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金の上限を引き上げる。企業型確定拠出年金(DC)に加入している会社員の場合、DCと合わせた掛金の上限は月5万5,000円から月6万2,000円に、企業年金がない会社員の場合は、月2万3,000円から6万2,000円に、月2万円としていたiDeCo自体の掛金上限は取り払う。
12日の与党税制調査会の会合で大筋が了承され、来年度の税制改正に盛り込む方針。今後の動向に注目したい。